ハンブルク美術館で――その2: L.リヒター「森の静寂のなかのゲノフェーファ」

 ドイツ・ロマン主義の画家のなかでぼくの一番好きなルートヴィヒ・リヒター(1803~84年)の絵も そこにあった。

 なぜリヒターが好きかというと、200年近くも前の絵なのに 出てくる人は優しくて、動物は可愛い からだ。美術館でリヒターの絵に会うとホッコリした気持ちになって、癒される。以前たしかドレスデンの美術館で彼の作品をたくさん見たとき、心地よくて そこからなかなか離れられなかった。

 ハンブルク美術館で見たのは「森の静寂のなかのゲノフェーファ」という1841年の作品。

ルートヴィヒ・リヒター「森の静寂のなかのゲノフェーファ」

 ウサギとか、うしろのヤギとか、女の人とか…、可愛いし、やさしい^^。自然は大きいけれど、挑戦的ではなくて包み込むように描かれている。美術館では 左下の部分をじっくり細部まで見れて楽しめた。ここでも拡大してみよう。

ゲノヴェーヴァ、ヤギ、子供、ウサギ

 ドイツの中世にゲノフェーファ伝説があり、夫で伯爵のジークフリートの出征中 静かに待とうとするゲノフェーファが夫の家来で留守番役のゴローに求愛されるもそれを拒絶して大変な目にあう、という物語らしい。そのなかのどのシーンをこの絵が表現しているか解説したいけれど、不勉強なぼくはその物語を読んでいないので言えない^^;;

 でも、それはまた調べるとして、まあ可愛かったからいいや! という気持ちで帰宅することにした。カスパー・ダヴィット・フリードリヒも「雲海の上の旅人」は見れなかったけれど、「氷の海」は堪能できたし。

 ということで、心地よい疲れで帰って、リヒターの余韻とともに 家でモコと まったりした^^。

ぬいぐるみのようなモコ

 付記――「その1」と同じく、「森の静寂のなかのゲノフェーファ」の写真も Wikepediaからとった。自分で撮った写真はもっと画素数が多いから、拡大したらそれぞれの表情がもっとはっきり見えるはずなのに…、サイトに出すのは禁止されていて、とても残念。